私は歴史を舞台にした漫画が大好きです。
ただ、歴史について詳しいかというと、おそらく人並みの知識なのですが今では想像もつかないような昔の話にロマンを感じます。
今回ご紹介する漫画は、すでに実写ドラマ化もした「信長のシェフ」というIF歴史物の漫画です。もし、現代の料理人がタイムスリップし織田信長の下で料理人となったらというIFの物語です。
歴史上の武将たちが理想的な「信長のシェフ」という漫画|20巻以上のおすすめ漫画紹介
- 歴史上の武将たちが理想的な「信長のシェフ」という漫画|20巻以上のおすすめ漫画紹介
- あらすじ
- 主人公「ケン」を取り巻く歴史上の魅力的な武将たち
- ケンがいることで漫画的な主人公縛りが無くなる
- 「信長のシェフ」の歴史上の人物たちが好き
あらすじ
料理人ケンは、永禄11年(1568年)の戦国時代にタイムスリップし記憶を失っていた。間者と思われ斬り殺されそうになり、川へ飛び込んで逃げた瀕死のケンを助けたのは、夏という女性の刀鍛冶であった。
自分自身については過去はおろか、本名すら思い出せないケンであったが、料理の技法や料理に関連する記憶だけは残っており、自身が未来から来た者であることを自覚する。この時代に存在しない調理法による料理を売り出し、京の都で評判になったケンを、織田信長は自分の料理頭に取り立てた。
主人公「ケン」を取り巻く歴史上の魅力的な武将たち
本作では、主人公ケンが様々な歴史上の武将が登場します。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康はもちろん、武田信玄や上杉謙信などそのほかの戦国時代を彩った有名な武将たちが様々な理由と共にとても深く物語に関わってきます。
未来人である主人公「ケン」を通じて、直に歴史を体験しているような気分になれる作品です。
ケンがいることで漫画的な主人公縛りが無くなる
この作品の良いところは、主人公が部外者の未来人「ケン」なので、戦国武将たちを漫画的な主人公に仕立てなくて良い点もあげられます。
例えば、織田信長が主人公の作品があったとします。その場合、織田信長の性格の中に主人公的な要素を付けくあわえなければなりません。
例えば「信長協奏曲(のぶながこんつぇると)」。
こちらもわたしが好きな作品なのですが、少し信長が若い頃に言われていた「うつけ」の要素が強く出ています。
信長の威厳や第六天魔王と言われたような怖いイメージが弱くなっています。
これは、織田信長を主人公である要素を強くした結果、そのようなキャラ設定になったのだと思います。
それはそれで面白いことではあるのですが、織田信長のキャラが崩れています。
その点、この「信長のシェフ」では、未来から来た料理人の「ケン」が主人公であるので他の歴史上の戦国武将たちが基本に忠実なイメージで存在していることがとても印象的です。
「信長のシェフ」の歴史上の人物たちが好き
「信長のシェフ」に出てくる登場人物たちはとても魅力的です。
例えば、織田信長は切れ者で、強面、威厳がある武将で、豊臣秀吉はひょうきん者で賢さを持っています。
このように、織田信長は「ザ・信長」というくらい、私のイメージ通りの織田信長です。
そして、織田信長の後の世で天下統一をする豊臣秀吉は、最近の作品では陰謀論とかもささやかれているせいか、悪役になることも多いのですが、この作品の豊臣秀吉は「ザ・秀吉」というくらいイメージ通りの味方の秀吉です。
他にも、幼い頃から織田と関係があり、深い絆を見せる徳川家康など、そのほかの武将も頭の中にあるイメージに近い、魅力的な戦国武将たちが並びます。
おそらく、私が観た今までの歴史漫画の中で一番理想的な武将たちが収められていると思います。
ぜひ、「信長のシェフ」という作品はおすすめなので、読んだことがない方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
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