企画職でゲーム業界への就職を考えているけど、ゲームを作るためには「ゲーム専門学校」へ行く必要があるのでは?と考えている方に届いていただけたらと思います!
ゲーム会社の就職講座|ゲーム企画志望はゲームの専門学校へ行く必要はあるのか?【現役ゲームクリエイターが語る】
- ゲーム会社の就職講座|ゲーム企画志望はゲームの専門学校へ行く必要はあるのか?【現役ゲームクリエイターが語る】
- デルピンについての自己紹介
- パターン別に結論!
- ゲーム専門学校が無駄ではなく、不必要にかける時間が無駄!
デルピンについての自己紹介
まずは私の紹介から。
三流の理系私大からデバッカーのアルバイトとしてゲーム業界に入り、2年目から正社員としてゲームプランナー兼ディレクターへ。5年目に初めての同業種での転職を経験し、上場しているゲーム企業への転職を得て、現在は12年目となります。
正直、一流でもなんでもない人間ですが男性の平均年収以上はいただきながら働かせていただいています。現在はスマホアプリの運営タイトルでイベントディレクターとプランナーとして活躍。今後も働きながらできたら個人開発にも力を入れて、徐々にノマド的に働けるようになりたいと思っています。
パターン別に結論!
①高校卒業をした人→情報系の大学ヘ行け!
高校を卒業した人の場合、ゲームの専門学校に行くなら大学へ行けという感じですね。とはいえ、ゲームの専門学校へ行くのならば情報系の大学へ進学をしたほうが道が広がりますし、生徒の真剣度も大学のほうが高いと思っています。
自分はいったことはないので聞いた話ですが、試験もなく入れるような専門学校は生徒の質にばらつきが大きいので、勉強への姿勢に悪影響が出る可能性があります。そのため、入学試験で足切りがあるような大学へ進んだほうが自分と同じレベルの人たちと切磋琢磨できるのです。
情報系の大学ならばプログラムも学べますので、今後のゲーム会社での仕事で非常に役に立ちます。
企画職ならプログラミングやらなくても良くない?と思っている方がいたらそれは間違った認識で、企画職をやるからにはゲームの仕様を制作したり、グラフィッカーに支持をだしたり、サーバーの要求仕様を切ったり、かなりマルチな能力が必要となるのです。
そのため、大学時代にプログラムの勉強をしておくのはとても大切になります。
②大学・大学院を卒業した人→行く必要はない!業界へ飛び込め!
大学や大学院を卒業後、ゲームの専門学校へ行こうと思っている方へ。それは専門学校へいかずに業界へ飛び込んでください。どんな役職でもいいですので、とりあえず業界に馴染んでください。
現に、私は大学在学中にゲームクリエイターになることを志し、卒業後にデバッカーとして業界へ潜り込み、プランナーとなり、ディレクターとなっていきました。このようにとにかく行動を起こしたほうがいいです。
ゲームの専門学校へ行ったほうが就職も良いんじゃない?くらいしか考えていなかったら2年間が無駄になりますので、すぐに行動を起こしてください。
大学4年のときにゲーム会社と検索してwikipediaに出てきた会社をほぼ全てに書類を贈りました。その中には新卒募集をしていないような会社もあったのですが、どうしても潜り込みたかったのでたくさん出しました。
そして、卒業時は内定はゼロ。夏頃にやっとデバッカーのアルバイトとして就職しました。できる人間と認められて半年で正社員&プランナーになりました。次の年には一つの小さなタイトルですがディレクターを任してもらいました。
このように、ゲーム業界に潜り込めさえすれば道がどんどん開けていきます。
ゲーム専門学校が無駄ではなく、不必要にかける時間が無駄!
最後に、繰り返しとなりますが伝えておきたいことがあります。
決してゲーム専門学校が良くないと言う話をしているわけではありません。実際にゲームの専門学校の在学中に才能の芽を出して、有名企業で大活躍!という人もいないというわけではありません。
しかし、私が言いたいのは不必要にかける時間は無駄だということです。決してゲームに限らず誰でも入れるような専門学校は真剣さが足りない場合が多くあります。自分を律して、他の人に飲まれないような人ならば進んで勉強し、効果的な生活を過ごせるかもしれません。ただ、大多数の人はその空気に負けて2年間を棒に振ってしまう可能性が高いのです。
なので、そんな暇があるならば大学へ行ってプログラムというか情報システム系の勉強をして就職の裾を広げるか、無理にでもゲーム会社へ飛び込んだほうが100%良い結果を得られると思います。
私自身、勉強が得意な人間ではなかったので、専門学校へ行くことも一時は考えましたがやめました。デバッグでもなんでもいいからまずは業界に一歩踏み込むこと。
何度も言っていますが、それが一番大切だと思います。
新学年となり、来年の卒業に向けて考えることが増える学生さんが多いと思いますので、もしその中でゲーム業界への就職を考えている方がいたら、今一度進路については考え直してみてください。そして、自分にとって何が大切なのかを考えてみてください。
今、日本のゲームは海外に遅れを取っています。若いみなさんの力とともにゲーム業界を盛り上げていきたいので、ぜひともよろしくおねがいします!!
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